好きって言わない!
第7章 させてあげる。
布団を肩までしっかり被り、目を閉じる。
俺と交代で風呂に入ってるまーくんは、そろそろ帰ってくるだろう。
よし、寝たフリじゃ!!
A「にのちゃーん!!あれ?!」
派手な音を立ててドアを開けたまーくん。
ドアの開け方もハイテンションなのがウザい。
N「・・・・・。」
俺の精神衛生上、これ以上惚気話を聞いてはいけない。
もうHPは限りなくゼロに近いんだよ。
また復活したら聞いてやるから・・・
今日は許せ!!
スヤスヤと寝たフリをする俺の顔を覗いて、小さく息を吐いたまーくん。
A「もう・・・また先に寝ちゃう。」
そう呟いて俺の隣に寝転ぶと、
まっすぐ天井を見つめてボンヤリとしている。
・・・何か考え事してんのかな?
A「・・・キスしたいなー。」
N「ぶふっ・・・!!」
A「え?!起きてる?!」
N「何言ってんだお前は!!」
A「寝たフリしてたのかよ!!
俺超恥ずかしいじゃん!!」
N「知るか!!
彼女なんだからキスくらいすりゃ良いだろ!!」
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