好きって言わない!
第1章 イケメン幼馴染 まーくん。
A「あ、大丈夫?」
N「・・・お前なぁ、体格差を考えろ!
死ぬかと思ったわ!」
A「くふふ♡ゴメンゴメン!
てかにのちゃんホント筋肉無いよね、腕ほっそー!!」
俺の腕を掴んでムニムニと揉まれる。
こそばゆい。
A「鍛えようとか思わないの?」
思ったことない。
運動はキライだし。
N「まーくん鍛えてんの?」
A「そりゃまぁ・・・
腹筋とか背筋とか、腕立て伏せくらいだけど。」
N「え!スゴイ!!」
俺からしたら罰ゲームだよ。拷問だよ。
やっぱ運動やってる奴ってのは自主トレするんだな。
A「ランニングとかしたいんだけど、朝が弱いからなぁ・・・
起きれないんだよね。」
N「ふーん。」
高校生ともなると、部活のレギュラー争い大変なんだろうな。
まーくんは期待の新人って言われてるくらいだし。
N「まぁ頑張って。」
A「にのちゃん一緒にランニングしようよ!」
N「は?!」
A「にのちゃん朝パッと起きれるじゃん!
毎朝起こしに来てよ〜!」
N「ヤダよ俺関係無いじゃん!
ただ走るとか意味分かんねぇ。」
A「じゃあ起こしてくれるだけで良いから。」
N「ますます意味分かんねぇっての。
彼女でも作って起こしてもらえよ!」
ほんの冗談のつもりで、軽く口にしただけだったんだけど・・・
A「彼女かぁ・・・」
少し顔を赤くして呟いたまーくん。
・・・・・ええ?
A「ねぇ、にのちゃんて好きなコいる?」
N「はぁ?」
A「俺らもう高校生だよ?!
青春したいよね・・・彼女欲しいなぁ。」
クッションに抱き付いてベッドに倒れ込んだまーくんが、俺を上目遣いで見る。