好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
嫌な予感というのは当たるものだ。
N「・・・なんつった?」
A『今日新しい友達が出来たんだー!!』
学校が終わって真っ直ぐ帰宅した俺は、母さんが作ってくれてた晩ご飯を食べながらまーくんと電話している。
新しい友達だと・・・?
N「どんな奴?!」
A『んー・・・イケメンなヤンキー?』
松本潤じゃん!!
N「やめとけって!!」
A『え?』
思わず大声を出してしまって慌てて口を塞ぐ。
夜勤明けでまだ寝てる母さんを起こしちゃ悪い。
N「・・・今からまーくん家行くから。
ちょっと待ってろ!」
A『ん、了解!』
全く・・・
友達は選べよ!!
何でわざわざヤンキーと仲良くなるんだあいつは!!
残りのご飯をかきこんで、スマホだけ持って隣の家に向かう。
A「早!!そんな急いで来たの?」
まーくんはポッキーを咥えながら笑顔で迎えてくれた。
爽やかな笑顔に一瞬キュンとときめいてしまったが、今はそれどころじゃない。
N「食べながら歩くなよ、行儀悪い。」
A「だって晩ご飯まだなんだもん。
腹減って死にそうだったの!」
N「俺もう食ってきたよ。」
A「早いなー、母さん今日は遅くなんのかなー。」
適当に話しながらまーくんの部屋につくと、ゴロンとベッドに寝転がってまたポッキーをかじる。