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好きって言わない!

第8章 イケメンヤンキー MJ。





N「お前、せめてベッドはやめろよ。」



A「にのちゃんも食べる?」



N「いらねーよ。」




即答してしまって、すぐ後悔した。
いるって答えたらまた「あーん」してくれたかもしれないのに・・・




ベッドで仰向けに寝転んで、スマホをいじりながらポッキーを食べてるまーくん。




そっと近付いて、顔を覗いてみる。




A「ん?」



N「チョコ?」



A「うん。」



N「うまい?」



A「うん。」




まーくんの体に跨って、さらに至近距離で見下ろす。
まーくんの瞳が少し色を含んだ気がした。




・・・誘惑、してみようか。




N「ちょーだい。」




上から覗き込んだまま、まーくんの唇を見つめながら言ってみる。




A「・・・ん。」




食べかけのポッキーを俺に差し出したまーくんも、俺の唇を見てる。




パクッとポッキーを咥えて、ニッコリ笑ってやった。




N「うまい。」




すっとまーくんから離れて、ベッドに座った。
キスしたいってまーくんから言わせてやる。
絶対、俺からは言わない。




A「にのちゃん、チョコ・・・」



N「え?」




俺の唇を指差して、口の端にチョコが付いてることを教えてくれるまーくん。




顔が赤いよ?




A「・・・あのさ。」



N「うん?」



A「キスの・・・練習、」




よっしゃ、とガッツポーズをしそうになった。





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