好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
A「松潤、まわりが言う程悪い奴じゃ無いと思う。」
N「松潤ってなんだ。」
A「え、あだ名。可愛くない?」
可愛くねーよ。
てか昨日だけであだ名で呼ぶくらい仲良くなってんのかよ。
N「・・・人は見た目が全てじゃないとは思うけど、見た目は大事だ。
あんな分かりやすくグレてる奴に近付く必要は無い。
お前の為に言ってやってんだ、聞けよ。」
A「・・・・・。」
納得のいってない顔で、まーくんが不機嫌そうにお茶を飲む。
そりゃ、新しく出来た友達をやいやい言われたくないだろうけど・・・
友達は他にもいるだろ!
松潤、じゃねぇ松本はやめとけ。
「かずくんは優しいわねー、ね?雅紀。」
クスクス笑いながらおばさんがお茶のおかわりをグラスに注ぐ。
A「・・・言ってる事は理解出来るけど。
でも、にのは松潤を廊下で見かけただけだろ。
喋った事もないのに・・・。」
N「・・・・・。」
「雅紀が紹介してあげれば??」
N「は・・・?!」
A「・・・母さんナイスアイディア!!
にのちゃん、明日松潤を紹介するよ!!」
目をキラキラさせて俺に向き合うまーくん。
紹介って・・・俺は関わりたくないんだって!!
N「イヤだ!!」
A「なんでだよ!!」
ムッとして膨れる。
可愛い。
A「・・・良いよ、無理やり6組に連れて行くから。
一緒に帰ろ?」
N「・・・マジか。」
余計な事を言ったおばさんを恨めしそうに見ると、ニコニコ笑っている。
「お友達になれると良いわねー♪」
・・・ぜってぇ無理。
少し前までの甘い気分はどこへやら。
今から明日が憂鬱で仕方ない。
A「楽しみだなー♪」
ご機嫌なまーくんを見てため息を吐いた。