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好きって言わない!

第8章 イケメンヤンキー MJ。




A side




俺は面白い奴を発見してしまった。




その日、ずっと欠席していた理事長の息子だという生徒が1組にやってきた。



入学して半月も休んでたから、病弱な男の子だと思い込んでいた俺はビックリしてひっくり返りそうになった。



まず健康そうだ。
あと、イケメン。
翔ちゃんを見た時もカッコイイなと思ったけど、松本くんは整い過ぎてる顔がなんだか近寄り難い感じ。



まぁ、近寄り難いのはその振る舞いもあるけど。



不良なのかな。
まわりのクラスメイトを睨み付けて、乱暴に席につくと寝てしまった。



いつもは明るい教室が、シーンと静まり返って皆松本くんを見てる。



A「ん?」



教師が俺をチョイチョイと手招きをしている。



A「何ですか?」



「相葉、悪いが今日1日松本を頼む。
暴れないように見張ってくれ。」



A「暴れないようにって・・・」



そんな危険な人なの?



「お前なら大丈夫だろ。
何かあればすぐ職員室に来れば良いから・・・頼んだぞ。」



A「えー・・・。」



見張るって、どうすりゃ良いんだよ。
てか寝てるし暴れそうにもないけど。



とりあえず隣の席に座ってみる。
ほんと綺麗な顔。
てか眉毛濃いなー、てか全体的に濃いなー。



M「・・・なんだお前。」



寝てると思ってマジマジ観察していたのに、気づかれてしまった。



A「えーっと・・・相葉雅紀。」



M「あっそう。」




おお、無愛想。
にのちゃんに負けないくらい愛想が無い。
また目を閉じてしまったので、観察を続ける。





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