好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
A side
「2人共静かにしなさい!!」
あ・・・
そうだ、話の途中だったんだ。
A「・・・すみません。」
「相葉・・・本当か?」
担任が心配そうに俺の目を見る。
A「本当です。松潤とは友達です。
さっきは普通に喋ってただけ。」
「・・・松本、悪かった。」
M「・・・・・。」
頭を下げる担任を、松潤は何も言わずにただ睨んでいた。
「今回は揉め事が無かったという事で、話はここでおしまいにしましょう。
今後も、この調子でお願いします。
大人しくしてるんですよ?」
松潤に向けて主任が冷たく言い放つ。
その言葉にカチンときたけど。
きっと松潤はもっと腹立ってるよね・・・
主任室を出た俺たちは、しばらく無言のまま廊下を歩いた。
A「・・・松潤のお父さんってさ、」
M「黙れ。もう俺に関わるな。」
A「松潤っ・・・、」
肩に触れようとした手を、また振り払われる。
M「触るなっつっただろ。」
A「・・・ごめん。」
俺を思い切り睨みつけた松潤だけど、その目はひどく傷付いているように見えた。
もっと、話をしたかったな。
飼ってる猫ちゃんの事とか、他にも今まで動物飼った事あるのかとか・・・
ふと、校内で談笑する生徒たちが目に入った。
学校は楽しい所だ。
にのちゃんと、松潤と、翔ちゃんと。
4人でくだらない話で盛り上がってる所を想像してみた。
すっごい楽しそう。
うん、きっと俺たち良い友達になれるよ。
理由なんか無いけど、なぜだか俺は確信していた。