好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
N「うーん・・・。」
どうしよう。
すげぇ帰りたい・・・
終業の時間が近付くにつれて俺の気は重くなるばかり。
なんでヤンキーと一緒に下校せねばならんのだ。
しかも、
“ 翔ちゃんも誘おうよ!!”
まーくんからのLINEを見てさらにため息が・・・
合わねーよ。
絶対合わねーよ。
ヤンキーとクラス委員長だぞ。
水と油じゃねーか。
無理無理無理。
翔は絶対誘わない。
終業を告げるチャイムが鳴ったと同時に、ガヤガヤと騒がしくなる教室。
仕方ない。
ヤンキーの家がどこかは知らないが、たかが下校の間だけ我慢すりゃ良いんだ。
超早歩きで帰ろう。
S「おい、ニノ。
雅紀から一緒に帰ろうって連絡きてんだけど。
何かあんの?」
N「・・・・・。」
クソ、まーくんの野郎、翔にもLINEしてんじゃん。
俺が誘わないって分かってたな。
N「・・・また新しい友達が出来たらしい。
俺らにも紹介したいんだってよ。」
S「へぇ、雅紀は社交的だなぁ。
お前もちょっとは見習えよ。」
N「うるせー。」
気が重いのは変わらないが、味方が多い方が良いのは確かだ。
俺だけじゃまーくんも納得しないけど、翔にも反対されれば少しは聞く耳持つかもしれない。