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好きって言わない!

第8章 イケメンヤンキー MJ。




N「あのさ、実は、」



相手が松本潤である事を話そうとした時、廊下の方から大声が近づいて来る。




・・・この声は。





A「もーーー!!
約束しちゃってんだからさっさと来てよ!!」



M「んなもん知るかよ!!
お前の友達になんか興味無ぇ!!」



A「すっごい可愛いから!!
あとイケメンもいるから!!」



M「だからなんだよ!!
離せってこの ばか力!!」



A「運動部ナメんなよー。
油断してなきゃ絶対松潤に負けねーよ!!」




間違いない、まーくんと松本の声だ。
2人とも声がデカイ。





S「・・・おい。雅紀の新しい友達って。」




N「・・・松潤、だそうだ。」




翔が嫌な顔をして盛大にため息をついた時、まーくんがヤンキー松本を引っ張って教室に入ってきた。




A「遅くなってゴメーン!」



N「お前、廊下で騒ぎすぎだろ。」



A「松潤が全然言うこと聞かないんだもん!」



N「・・・・・。」




まーくんに首をホールドされて引きずられてきたらしい松本潤。
機嫌が悪そうだ。
すっげー睨まれてるんだけど。
ヤンキー怖ぇ。




A「昨日話した松潤だよ!
新しい友達ー♡」



M「はぁ?!ふざけんな誰が友達だ!!」



N「認められてねーじゃん。」



A「なんでだよ!!
昨日いっぱい喋ったじゃん!!」



M「お前が勝手にまとわりついてきてただけだろ!!」



N「・・・・・。」




なんだ、友達って言ってたけど
翔の時のように意気投合して仲良くなった訳じゃないのか。




A「さっき言ってた可愛い子がにのちゃん!!
で、イケメン翔ちゃん!!」




急に紹介されて、松本が俺を睨むように見た。
すっげー目力・・・




M「・・・可愛いって言うから女だと思った。
てか・・・男だよな?」




N「は?!」



A「あ〜、にのちゃんは可愛いけど男の子だよ。」



N「可愛くねぇ!!
どう見たって男だろうが!!」




初対面だってのに失礼な奴だ!
やっぱヤンキーってのは常識がなってない。




S「・・・帰ろうぜ。また注目の的だ。」




クラスメイトはもちろん、廊下から別のクラスの奴らも大勢覗き込んで俺たちを見ている。






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