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好きって言わない!

第8章 イケメンヤンキー MJ。




だけど。




俺の言葉を聞いた途端にションボリと元気の無くなった松本。
明らかにショックを受けている。




え?なんで?
俺そんな落ち込む事言っちゃったの?!




A「もう・・・にのちゃんダメだよ〜・・・」



N「ええ?!」



A「松潤、猫ちゃんに懐かれてないの超気にしてるんだから・・・
繊細なんだよ、気を付けて!」




小声で俺に話してるつもりなんだろうけど、聞こえてるぞ本人に。




M「・・・別に気にしてねぇ!
だいたい猫が好きなわけでもねぇしな。
ケガしてたから治療してやっただけだ。
治りゃまた出てくだろうし。
だから変に懐かれても困るんだよ!」



N「・・・・・。」



A「・・・松潤、」



M「なんだよ。」




ダルそうに俺らを睨んでいるが、教室で会った時のように鋭い目ではなかった。




A「なんて良い奴なんだ松潤は!!
猫ちゃんのケガ、もう大丈夫なの?!」



M「はぁ?別に良い奴じゃねぇよ!
たまたまケガしてんの見つけただけだ。
見ちまったら放っとけねぇだろ!」



N「・・・・・。」




こいつ、こんなヤンキーのくせにマジで良い奴じゃん。
てか絶対猫好きだろ。
出てっちゃうかもって寂しくなってんだろ。




じぃっと松本の顔を見ていたら、気付いた松本がプイと目をそらす。
それでも見続けると、思いっきり睨んできた。




M「見てんじゃねーよ!!」




照れてるな。




A「照れてる。」




あ、まーくんも同じ事思ってた。




M「・・・照れてねぇーーー!!」



N「はいはい、照れてない照れてない。」



M「バカにしてんだろ!!」



N「してないしてない。」



M「ぜってぇしてる!!
お前女みたいな顔してるくせに可愛くねー性格だな!!」



N「うるせぇ!!どの角度から見ても男だろが!!
てか“ お前”じゃねーよ。二宮だ。」





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