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好きって言わない!

第9章 水と油と翔と潤と猫。





水と油。




翔と潤。




と言い換えてもウチの学校の奴なら通じるんじゃねーかな?




2人は合わないだろうと思ってはいたが、昨日の翔のあからさまな態度には驚いた。
基本的に愛想の良い奴なんだと思ってたけど・・・
翔は思ってたよりクセのある奴らしい。




N「良くもまぁそんな面倒事を引き受けたもんだな。」



S「引き受けたんじゃない、押し通されたんだ。」




昼休み。
翔から今朝の事情を聞きながら、惣菜パンを頬張る。
松本の勉強をみてやるなんて・・・
うまくいくとは思えない。




N「絶対ケンカになるだろ。」



S「だろうな。」



N「だろうなって・・・
俺は嫌だぞ、仲裁役なんか。」



S「ニノと雅紀は仲裁役じゃない、緩和剤だ。
ケンカになる前に止めてくれよ?」



N「面倒くせー・・・」



S「何だよ、雅紀と一緒になって松本を構ってたじゃん。」




構ってたっつうか・・・
まーくんが松本をほっておけないみたいだから、力になってやりたいというか・・・
きっとまーくんはグレてる松本を何とかしてあげたいんだと思う。



だって、まーくんは純粋で優しくてカッコ良くてちょっとエロくて・・・



ああ・・・




N「・・・まーくんに会いたい。」



S「ぶっ・・・!!」



N「うわ!汚ねぇなオイ!!」




飲んでたお茶を吹き出した櫻井がゲホゲホと噎せている。






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