過激性癖短編集【BL】
第1章 セフレじゃ嫌だ
「別れる…」
凄く悲しそうな顔で亮太が小さく言った。
「俺を選んだ…?」
「そういうわけじゃない、付き合うとは…言ってない」
本当に俺が亮太を幸せにしてあげられるかどうかはわからないし、そんないい人間ではないけど、こうやって傷付くのは見たくない。
「まあいいや。じゃあもう浮気じゃないからキスしながら挿れていい?」
少し抵抗がありますという顔をするものの嫌がることはない。
またベッドに押し倒して、自分のものをあてがう。
亮太の柔らかそうな唇に触れられると思うと気が遠くなりそうで、なんとか平静を装いながらキスをする。
柔らかい、、。
半年経ってもあまり上達していないキスが、余計に愛おしく感じさせる。
ねじ込むように少し無理やり挿入する。
「前よりキツい…。あんまりセックスしてなかったんだな」