過激性癖短編集【BL】
第1章 セフレじゃ嫌だ
「おわっ…たっ…」
「まだ悲しいだろうけど、すぐ俺が忘れさせてあげるから。俺頑張るし」
ちゃんと出会ってちゃんと告白して付き合うような恋愛もしてみたいなと、ふと思った。
寝取るとかばっかりだな、俺の恋愛…。
「でもさ、ほら、このまま付き合ってても良いことなかったって。全然相手悲しんでもなかった」
また亮太を傷つけるようなこと言っちゃったかな。
「本当にそうかもしれない。晴人と付き合うのはよくわからんけど、別れて悪くはないかもしれない。でも俺寂しい…よ」
「俺が、ぎゅーってしてあげるから」
「なんかキモい」
今日初めて亮太が笑った。
少女漫画の主人公みたいに胸がキュンとした。