過激性癖短編集【BL】
第3章 噛みたい噛まれたい
「赤くなってるよ、痛くないの?気持ちいいの?」
「気持ち…いいっ…」
小さな声で小刻みに息をしながらなんとか話している。
「声我慢すんなよ」
痕が残ることも気にせず、首を噛んだ。
Sになることに何故か心地よさを感じている。
「手っ…止めて…だめっ…」
必死に智志が俺のしごく腕を掴もうとする。
「ほんと…イッちゃうっ…からっ…」
「はっや…、どうせ2回でも3回でもイケるんでしょ?イケばいいじゃん」
耳を噛んだり首を噛んだりしながら、気持ちいいところを扱く。
「あっ…だめっ…いきそ…やぁ…あっ…イクッ…いっ…く…」
「やっぱりだめ」
突然手を止めると、驚いたような表情で俺を見つめながら腰を物足りなさそうに動かしている。
「そんな顔してほんとは寸止めされて嬉しいんでしょ」