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こじらせた初恋

第11章 溢れる感情

智 side







智「最近よく物くれるね」



翔くんは俺へのスキンシップを過剰にしたあたりから、プレゼントをよくくれた。



仕事用の鞄とか大きめのクッションとか。



とれも俺がポロっと口に出したことを覚えていて、忘れた頃にプレゼントされる。




いつも悪いなーなんて思いながら、本当に買おうと思ってたものだしなにより翔くんが買ってきてくれたのが嬉しくて俺も尻尾振ってもらってしまう。




なんか最近、俺に対するサービスがすごい。



でも嬉しくて、でも申し訳なくて。



嬉しいが勝つけど。笑




翔「智さんの嬉しい顔が見たくてね」



キラっと歯を見せて爽やかに笑う。



かっこいいんだからもう。




智「なんかケーキ食べたくなっちゃった」



コンビニ行こうかな。面倒くさいな。



翔「お嬢様。私くしめ、揃えております」



智「うむ、苦しゅうない。ってマジで?」



翔「マジでございます。冷蔵庫でお嬢様をお待ちです」



智「マジで?全く気付かなかったでござる」



翔「江戸かよ」



またクククって笑ってる。



俺は自分ちの冷蔵庫を開けて、花束程じゃない小さな箱があったのに心を躍らせた。



それを開けて翔くんと食べる。



翔くんはいつも食べてるのをくれる。



俺はあげないけど。



優しいよね。半分くらいもらうと怒られる。



俺はあげないけど。











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