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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







雅「翔ちゃん!」



翔「うお?!」



急に声かけられてビックリした。



あれからさささと仕事を終えて帰っていると会社の外で相葉ちゃんが待っていた。



雅「今日飲みに行かない?」



え?



わざわざそんなこと言う為にこの寒空の下待ってたのか?



翔「そんなの会社にいる時に言ってくれればいいのに」



雅「言うの忘れててさ。俺も今取引先から帰ってきてちょうど翔ちゃんがいたから」



耳が赤くなってると思ったら外回り行ってたのか。



とにかく、外で待たせてなくて良かった。



翔「そうなんだ。いいよ。飲もうよ。俺ここで待ってるわ」



雅「こんな寒いのに翔ちゃん待たせる訳にはいかないよ!先に行ってて!いつもの居酒屋だから」



翔「でも…」



そんなに待つ訳じゃないし俺は別にいいのに。



雅「いいからいいから。先に飲んでて!」



爽やかな笑顔で相葉ちゃんが去って行った。



そんなに言うなら相葉ちゃんの優しさに甘えちゃおうかな。







居酒屋に着くと案内され、いつもの個室だった。



仕切りになってるカーテンを開けてくれてスっと中に入った。



翔「え?」



すると中に既に人がいた。



先客がいたのだ。



相葉ちゃんと2人なんだと思っていたが違ったのか…






その人物はいつからいたのか簡単なつまみとビールを嗜んでいた。



なんでコイツが……



俺の中のテンション的なものがどんどん下がるのを感じていた。







翔「なんでいるの?」





そこには特に表情を変えない二宮がいた。







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