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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







翔「何が」



ニ「こうやってちゃんと話すのが」



翔「………ああ。……そうだな」



驚いた。



二宮も同じことを思ったのか。





ニ「急ぎ過ぎたね」



翔「何が」



メニューを取ってどれを頼むか考えいた。



相葉ちゃんが来たら頼むとして、早く来るものを頼んでさっさと帰ろう。





ニ「大野さんのこと」






は?



メニューから顔を上げて二宮の方を見た。



一瞬時が止まったかと思うほど驚いた。



急ぎすぎたのは智のこと?






ニ「首元に大きな噛み跡があった。あれおたくでしょ?」



二宮は自分の首元を指でトンと触れた。







翔「……聞いたのか?智に」



ニ「まさか。詳しくは聞いてないよ。おたくの告白を断ったってことしか」



そうか。



智は俺のことを詳しく話してないのか。



ニ「様子見てたらなんとなくね。それにおたくのことを悪く言うことは無いんじゃない?」



そうだったな。



人のことを悪くいう人間じゃない。



そこも智を好きなとこの1つだ。



二宮の俺のしたことをわかってる。



それでも責める気はないのか。



俺の味方をしてくれてる。





翔「気持ち悪い?男が好きとか」



はっと二宮が笑った。








ニ「冗談でしょ?おたく相葉さんの気持ち……」



翔「櫻井翔!」







ニ「え?」



翔「俺の名前は櫻井翔。おたくって言うなよ。感じ悪いだろ!」



今日初めて二宮が表情を崩した。







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