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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







吹き出して笑った。



笑うと思ったより無邪気で心が揺れる。



ニ「ははは。櫻井さんは相葉さんの気持ち知ってるんでしょ?」



相葉ちゃんの気持ちとは二宮が好きだということ?



翔「知ってるよ。相葉ちゃんがあなた……」



ニ「二宮和也」



翔「あ…」



ニ「二宮和也ね。俺の名前」



俺も二宮のこと名前で呼んでないから感じ悪かったよな。



前から敵意剥き出しで俺の態度悪かったと思うけど。



ニ「相葉さんの気持ち知っても気持ち悪くなんてならなかったし。それより前から男の人を好きな男を知ってるから。だから。櫻井さんのこと気持ち悪くなんてないよ」



二宮は俺の目を真っ直ぐに見て言ってくれた。



その目に嘘は無かった。





ニ「でもあれだね。櫻井さんがもうちょい辛抱してたら上手く行ってたかもしれないのに。焦りすぎたね」



二宮が俺に微笑んできた。



さっきとは違う柔らかい笑顔。








え?



かわいい。



なんだこいつ。



こんな顔できんのか。






っておいおい!



智にフラれたばっかで何考えてんだ!



相葉ちゃんが好きな奴だぞ!






よし!



智の笑顔を思い浮かべよう!



ふにゃあとした笑顔。



ああ、かわいいなあ。



そして愛しい。







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