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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







本当はわかってた。



相葉ちゃんと智が仲良くなれる人間が悪い人間じゃないって。



きっといい人なんだろう。



思いやりのある人なんだろう。



そんなことはとっくにわかってた。



俺が智にフラれたことをよく理解してる。



だから今日だって柔らかい言葉を選んでくれた。



俺の敵じゃないと教えてくれた。





でも、智と仲良くしてるのを見るとどうしても嫉妬の炎がメラメラと燃えてきてどうしようもなかったんだ。



智は俺とだけ仲良いと思ってたのに、俺のポジション取られそうで焦ってた。








翔「ありがとう。改めて今までの非礼を詫びるよ」



ニ「いやそんな。全く気にしてなくてね。調子が良ければいんですよ、私は」



ほら、優しい。



智は二宮と出会って良かったって言ってたけど。



俺も会ってよかったな。



ボコボコでザラザラな俺の今の心がスッキリ真っ直ぐになるようだった。









雅「あれ?」



相葉ちゃんが後ろを振り返る。



翔「どうかした?」



雅「後ろついてきてると思ってたんだけど……あれ?置いて来ちゃったかな?」


ニ「外に?」



雅「そんな訳ないじゃんっ!ちゃんと店の中まで連れてきたっつーの!おかしいなー」



相葉ちゃんは個室のカーテンを開け、当たりをきょろきょろ見渡した。



え?相葉ちゃんの他にも誰かいたのか?







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