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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







いつもならともかく、傷心の今は会ったことない人と関係を作るのはしんどいぞ。




雅「あ!いた!おーーーい。ここだよーー!」



ニ「声でかい」



相葉ちゃんが手招きをして、そこに現れた連れに度肝を抜かれた。







翔「え?なんで?」








潤「なんだよー俺いちゃいけないの?」



顔の濃い、さっきまで一緒の会社にいた人間がいた。



翔「仕事は?」



今日中に終わらせないとーって結構な仕事抱えてませんでしたっけ?



ここに来て飲んでる場合?




潤「終わった。ってか終わらした」



雅「俺が手伝ったんだよねー」



潤「この人が早くしろってうるさいから」



雅「うるさくないでしょー!もー!手伝ってあげたのにー
!そのおかげで仕事早く終わったのにー!」



ニ「うるさい」



相葉ちゃん天真爛漫な雰囲気とは裏腹にけっこうせっかちだからなー。



松潤もせっつかれて大変だったろうな。



その光景が目に浮かぶわ。








松潤じゃないんだ。



驚いたのは。



松潤が来るとは思ってなかったけど。



確かに驚いたけど。



驚いたのは松潤の後ろにいる人間。




その美しさは相変わらずで、栗色の髪がふわふわと揺れている。



ほっぺは変わることなくぷっくりしてる。



俺が会いたくてたまらなかった人。



でも二度と会えないと思っていた人。






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