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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







智「ところで」



こちら側を見て智が声をかけてきたことにドキリとした。
これから何を言おうというのだ。



みんなにフラれたことをばらすのか。





智「そっちでっかいのが3人をいて窮屈じゃない?こっち1人変わろうか?」



やけに思考がネガティブになっている所の俺に、智が言ったのは提案だった。



ここは4人席で、俺らが座ってるこの椅子は恐らく2人でゆったり腰かける用の椅子なんだろう。



俺ら3人で座ってるとぎゅうぎゅうだ。



一方、智と二宮の椅子にはかなりの余裕があるように見える。





雅「はいはーい!じゃ俺と変わって」



二「えー」



もろ下心のある相葉ちゃんの立候補を二宮はうっとおしそうにした。



それを無視して、相葉ちゃんは二宮の隣へ座った。




潤「じゃ、翔さんのお隣どうぞ」



え?



相葉ちゃんと入れ替えに松潤は立っている智に俺の隣に座るよう促してきた。



松潤にとってはそりゃ俺と智が幼馴染だからだろうけど。



き、気まずい。



頼むから智断ってくれー。








智「あ、ありがとう」



がくん。



智は素直に俺の隣に座ってきた。






やばい。



俺の右側に智が。



智の気配がする。



やばい。



右側からすごいいい匂いが。



吸い込まれそう。







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