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こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







智「……ふふふふ」



潤「ははははっ!」



翔「え?」



俺の隣の2人が笑いだした。



どうやら俺が智を無視したのに、松潤に引き寄せられたら光の早さで奪い返したのが面白かったみたいだけど。



むむむ。



松潤、智と仲良く話してる。



フラれてるけど嫉妬しちゃう。



さっきまでもう嫉妬することなんて無いと思ってたのに。






ニ「すげー顔」



突然目の前の人間から声をかけられた。



二宮は少し悪い顔でニヤニヤしてた。



嫉妬丸出しの俺をからかっている。



翔「かっこいいっしょ?」



俺の返答に今度は、はははと笑顔を見せた。



やっぱりかわいいな。



智には負けるけど。








智「ニノと仲良くなったんだね」



!!



二宮の笑顔を見てたら智が話しかけてきた。



うう。やっぱり緊張する。



でもこの場を変な空気にしたくないし話さなきゃ。



翔「先程から懇意にさせて頂いております」



智「敬語!」



ニ「他人行儀」



智と二宮が顔を合わせて笑ってる。



智「でもよかったー。なんか仲悪そうだったから心配してたんだよねー」



それは俺が二宮に嫉妬して仲良くなりたくなかった、なんて言えないけど。



翔「智は元気だった?」



尋ねると智の顔が一瞬曇った。



智「ボチボチやっております」



翔「敬語!」



今度は俺が笑った。



ニ「大野さん残業ばっかりやってて少し窶れたんです」



智「ニノ!」



翔「大丈夫なのか?」



残業してるって。俺と会う時はいつも定時か少し遅いくらいだったのに。



今は忙しくしているのか?







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