テキストサイズ

こじらせた初恋

第14章 冬日和の僕ら

翔 side







雅「そんなぁ。なかなか俺らの関係が進まないから名前だけでもって。だったら俺のことも名前で呼んでいいよ!ほら、まーくんって呼んでみ?」



ニ「うるせー!あいばか!」



今度は相葉ちゃんの頭にげんこつが落ちた。



それを見てみんな爆笑。





2人を見てると夫婦漫才みたいだ。



まだ付き合ってないけど、たぶんうまくいくんだろうな。



俺はうまくいかなかったけど、あなたたちは幸せになってよね。









「あれ?大野さん?」



5人でわやわやと盛り上がっていると、個室のカーテンの奥から女性の声がした。






その声は智を呼んでいた。



カーテンは薄い布でできていて、人がいるのはわかるが顔は判別できない。



その隙間から見えるようで、その女性は智と目を合わせている。



雅「おーちゃん知り合い?」



智「エリちゃん?」



どうやら智の知り合いらしい。



智の口から女性の名前が出てくることなんて無いから、なんだか胸がざわざわする。



智「どうぞどうぞ入って入って」



椅子と机の構造上、松潤が出ないと出れないので松潤に気を遣ったのかめんどくさいのか、智は女性の方にコチラへ入るよう促した。



「すみません。ではお言葉に甘えて失礼しまーす。……わっ!思ったより人がいますね………あれ?二宮さんまでいる!」




声をかけられた二宮は軽く会釈をする。



二宮のことも知ってるってことは会社の人ってことだな。



なんだか少しホっとした。



ってことは無かった!



現れたエリちゃんとやらは超絶美人だった!







ストーリーメニュー

TOPTOPへ