こじらせた初恋
第15章 再会がもたらしたもの
翔 side
家に帰る足を踏みしめながら前へ進む。
しかし寒い。
手袋を忘れてしまって、手が凍る。
少し駆け足になりながら家路を急いだ。
すると暗い夜道に明かりが見えた。
コンビニだ。
冷えきった体は無意識に暖かさを求めてコンビニへと向かった。
店内はやっぱり暖かく、風も無いのでホっとする。
雑誌も気になるけど、手が悴むのでやめて適当に店内を回る。
あったかドリンクでも買ってこうかな。
すると。
少しばかりかある文具コーナーでしゃがみこんでうんうん唸ってる男が1人。
もう二度と会えないと思っていた男。
翔「智」
声をかけられた相手は顔を上げ驚いた顔をした。
さっき話したからか、特に気まずそうにはしていない。
智「あれ?飲みに行かなかったの?おわっ!」
俺と目線を合わせようと立ち上がろうとした智がバランスを崩した。
翔「危ないっ!」
すぐさま倒れないように智の腰を支えた。
智「…………………セーフ」
小さい声だった。
智は転ばずに済んだ。
やっぱり痩せたなー。
腰に回した手は以前抱きしめたそれよりも肉付きを減らしていた。
もともと細い体なのに、これ以上痩せたら骨になってしまうぞ。
智が体制を整えると、腰に回した腕をゆっくりと離した。
さっき居酒屋で引き寄せた時、あれが最後だと思っていた智の体にまた触れてしまった。
家に帰る足を踏みしめながら前へ進む。
しかし寒い。
手袋を忘れてしまって、手が凍る。
少し駆け足になりながら家路を急いだ。
すると暗い夜道に明かりが見えた。
コンビニだ。
冷えきった体は無意識に暖かさを求めてコンビニへと向かった。
店内はやっぱり暖かく、風も無いのでホっとする。
雑誌も気になるけど、手が悴むのでやめて適当に店内を回る。
あったかドリンクでも買ってこうかな。
すると。
少しばかりかある文具コーナーでしゃがみこんでうんうん唸ってる男が1人。
もう二度と会えないと思っていた男。
翔「智」
声をかけられた相手は顔を上げ驚いた顔をした。
さっき話したからか、特に気まずそうにはしていない。
智「あれ?飲みに行かなかったの?おわっ!」
俺と目線を合わせようと立ち上がろうとした智がバランスを崩した。
翔「危ないっ!」
すぐさま倒れないように智の腰を支えた。
智「…………………セーフ」
小さい声だった。
智は転ばずに済んだ。
やっぱり痩せたなー。
腰に回した手は以前抱きしめたそれよりも肉付きを減らしていた。
もともと細い体なのに、これ以上痩せたら骨になってしまうぞ。
智が体制を整えると、腰に回した腕をゆっくりと離した。
さっき居酒屋で引き寄せた時、あれが最後だと思っていた智の体にまた触れてしまった。