こじらせた初恋
第15章 再会がもたらしたもの
翔 side
久々に会った智と、外を並んで歩く。
横に風が吹いて、智の白い息が俺にかかる。
そんなことも嬉しくてあったかい気持ちになる。
智と再会して、外を歩くのは初めてだった。
いつも智の家で過ごすのが俺の普通になってたからだ。
智を中心に俺の世界は回っていた。
智「しかし寒いね」
カタカタと体を震わせながら智はコーヒーを飲んでる。
翔「そうだな。今年は特に寒いな」
当たり障りのない会話をして一歩また一歩と前に進む。
俺の言うことに智が答える。
智もまた。俺に声をかけてくれる。
それがすごく嬉しい。
とてつもなく嬉しい。
その幸せがもう終わろうとしている。
終わりが見えてる。
俺は、ハタ…と足を止めた。
翔「智……」
智「ん?何?」
俺が立ち止まったから、智は少し前で止まってコチラに振り返った。
正面から見た智は儚げで今にも壊れてしまいそうに見えた。
俺が壊してしまったんだろうか。
俺が……
智「どうしたの?」
智を見つめたまま動かない俺を心配して駆け寄ってきた。
翔「……ごめん」
言葉を探して口に出すことはこんなに難しかったのだろうか。
翔「……俺……智を傷つけた……」
智「翔くん…」
翔「…俺………あなたに……ひどいこと…した」
久々に会った智と、外を並んで歩く。
横に風が吹いて、智の白い息が俺にかかる。
そんなことも嬉しくてあったかい気持ちになる。
智と再会して、外を歩くのは初めてだった。
いつも智の家で過ごすのが俺の普通になってたからだ。
智を中心に俺の世界は回っていた。
智「しかし寒いね」
カタカタと体を震わせながら智はコーヒーを飲んでる。
翔「そうだな。今年は特に寒いな」
当たり障りのない会話をして一歩また一歩と前に進む。
俺の言うことに智が答える。
智もまた。俺に声をかけてくれる。
それがすごく嬉しい。
とてつもなく嬉しい。
その幸せがもう終わろうとしている。
終わりが見えてる。
俺は、ハタ…と足を止めた。
翔「智……」
智「ん?何?」
俺が立ち止まったから、智は少し前で止まってコチラに振り返った。
正面から見た智は儚げで今にも壊れてしまいそうに見えた。
俺が壊してしまったんだろうか。
俺が……
智「どうしたの?」
智を見つめたまま動かない俺を心配して駆け寄ってきた。
翔「……ごめん」
言葉を探して口に出すことはこんなに難しかったのだろうか。
翔「……俺……智を傷つけた……」
智「翔くん…」
翔「…俺………あなたに……ひどいこと…した」