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こじらせた初恋

第15章 再会がもたらしたもの

翔 side







俺は。



智をコチラに向けさせようとした。



俺と向き合わない智を。






ムリヤリ。智の気持ちも考えずに。



キスをして。



押し倒して。



体を触って。





智は、



やめて、と。嫌だ、と。



何度も言った。



でももう止めることなんてできなくて。



感情が暴走して。



智を襲っていた。







でも。



我に気づいたんだ。



なぜなら。







智が泣いていたから。







俺は真っ青になった。



なんてことをしてしまったんだ。



智の気持ちを無視して。



自分の気持ちだけで突っ走って。






謝るも、そんなことじゃ取り返しのつかないのはわかっていて。



そしたら智が。



好きにしろって。



自分の体を好きにしていいって。



でも、もう顔を見せるなと。



泣きながら言われた。






俺は逃げた。



智を置いて。



それ以上嫌われたくなかったから。



俺は人を傷つけておいて逃げたんだ。



今の今まで。







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