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こじらせた初恋

第17章 つなぐ

智 side







智「…俺…………………………翔くんが、」



早く早く言わなきゃ。



今言わなきゃ二度と言えない。



『俺が一緒に死んであげます』



応援してくれてる声が脳に響く。









智「……………………………すき」



翔くんの体がピクリと動いた。








言っちゃった言っちゃった。



とうとう言っちゃった。



手汗がすごくて掴んでいる翔くんの服が滑る。









翔「智………俺は…」

智「待って!最後まで聞いて!」



もう翔くんの中では答えは出てるんだろう。



その答えはわかってる。



きっと俺のことなんかもう好きじゃない。



でも待って。



ワガママだけど。



これで最後にするから。



どうか聞いてほしい。








智「翔くんに告白された時、本当は嬉しかったんだ」



俺も好きだって言いたかった。



智「でも、翔くんの将来を考えたら付き合うなんてできなかった」



女の人と付き合ったことだってあるんだし。いつか目を覚ますんだって。



智「あんな形だったけど、キス、嬉しかった」



絶対忘れないよ。



智「翔くんをフったのは翔くんの為だって思ってた。でも違ったんだ」



会わない間に気が付いたんだ。







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