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こじらせた初恋

第17章 つなぐ

智 side







そのままグイグイと体重をかけてきたので、そのまま床に転がった。



智「翔く……んんっ…」



続けてキスをしてきた。



うれしい!



翔くんとまたキスできるなんて!



俺はそれに応えるように腕を翔くんの首に巻き付ける。



強く抱きしめると激しいキスの雨が降ってくる。








どのくらいの間そうしていたんだろう。



長いキスをしたのに、名残り惜しいそうに唇が離れる。



智「はぁ………翔くん」



翔「……智」



俺の涙を指のはらで拭いてくれる。



そんな甘い声で名前を呼ばないで。



勘違いしそうになる。



俺のことがまだ好きみたいに思える。



だって。



智「最後にキスしてくれたの?」



翔「……………………は?」



だってそうでしょ?



俺の告白に呆れたけど、泣いて離れないからキスしてくれたんでしょ?



翔「マジで言ってんの?」



智「マジも何も…んっ…事実…んん………でしょ……はあ」



俺が何か言う度に翔くんがキスしてくる。



智「しゃ………ん…べれない………んん………じゃん…」



翔「智が意味わかんないこと言うから」



意味わかんないのこっちなんですけど。









翔「智が好きだよ」



智「……」



は?



翔「俺の気持ち変わってないよ」



俺は自分の耳を疑う。



翔くん俺のこと好きなままなの?







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