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こじらせた初恋

第18章 未来へ

智 side







翔「二宮に言われなかったら告白しなかったってこと?」



そうなりますよね。



でもそうなんだから、説明しなきゃ!



わかってもらわなきゃ!



智「ニノ相葉ちゃんと付き合い始めたんだ」



翔「それ俺も聞いた」



智「本当?それってニノにとってはすごい一歩なんだよ。自分が幸せになる事をずっと拒んできたから」



いつまでも過去の自分を責めてた。



智「俺と一緒に罪悪感を持ってたから。だから今まで仲良くしてこれたんだと思う」



翔「罪悪感て?」



智「翔くんを好きなこと」



翔「そんな…!」



智「俺、高校からずっと好きだったんだ。あの時、周りのみんなも翔くんも当たり前に彼女作ったりして、俺にはそれができなかった。みんなと同じにできないことがつらかったんだ」



翔「……」



智「だからずっと罪悪感持ってた。みんなと違うことも。翔くんを好きなことも。ニノがその気持ちをわかってくれて受け止めてくれた」



そんな人初めてだった。



智「そんなニノに恋人ができるなんてすごいことで。それ聞いた時に、大野さんも櫻井さんに告白しましょうって」



できないと思った。



智「いつもの俺だったら絶対しないって言えるけど、ニノが歩き出した今なら言えるんじゃないかって。俺に勇気くれたんだ、ニノは。本当はずっと言いたかったんだ俺」



溢れるこの気持ちを言葉にしたかった。



智「だから、結果はどうであれ告白したんだ。ニノが背中を押してくれたんだ」







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