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こじらせた初恋

第18章 未来へ

智 side







翔くんは俺の話を黙って聞いてる。



話終わるとちょっと嫌そうな顔をした。



翔「じゃ釈然としませんが二宮に感謝ですな!」



智「釈然としろ!」



げんこつを作って翔くんを小突いた。



そしたら翔くんが変顔した。



俺はそれが面白くて笑った。









翔「じゃ二宮にも触らしたことないんだ?」



智「あたり前でしょ!なんでそんなにニノを目の敵にすんだよ!前、飲み会した時に意気投合したんじゃないの?」



翔「そこまでじゃねえよ。たしかに悪い奴とも思ってないけど、仲はまだ疑ってる」



すると俺を抱きしめてベッドの上をゴロゴロしだした。



智「きゃーきゃー」



翔「二宮の味方ばっかりすんなよー!ヤキモチ焼いちゃうぞー!」



智「きゃー!もう焼いてるじゃん!」



そしたら急にピタっと止まって俺のことをギュっと抱きしめた。



翔「ごめんな。乱暴にして」



また昔の話を持ち出してきた。



智「それはもういいって…」



翔「初めてなのに…」



智「………………ん?」


翔「だからキス初めてだったのに無理矢理して悪かったなって」



智「…………なんのこと?」



翔「だから……」



智「……あれが初めてじゃないよ?」



翔「は?」



智「俺の初めては……」



翔「なんだよー!体触られるのは初めてでもキスはしたことあるって?もしかして二宮……」



智「わー!ニノはもういいから!いいかげんにしろ!俺の初キスは翔くんだよ!」








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