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智　side







翔「……は？え？いつ？」



すげービックリした顔。笑える。



智「ふふ。泥酔して俺んち来た時。朝寝ぼけてキスされたって言ったじゃん。好きって言われたって」



翔「俺起きてないじゃん！」



智「俺にとってはあれファーストキスです！」



プンプン！



翔「智がそう言うならいいけど…」



ゴロンと大きく転がって、は～ぁとため息をついた。



翔「そんな大事な事、ちゃんとしたかったな～」



智「俺は良かったよ。ファーストキス翔くんにあげれた！って思って」



翔くんはガバっと上半身を起こした。



翔「仕切り直ししよう！」



智「は？」



翔「智のファーストキスの！」



智「そんなのしなくて…おわっ！」



今度は勢いよく俺の上半身を起こして両肩に手を置いてきた。



お～～！



キスシーンみたい！



翔「目、閉じて」



翔くんの真剣な顔。



かっこいいぜ。



俺は言われた通り、静かに目を閉じる。





ふわりと唇に触れる柔らかいもの。



薄目でそっと目を開けると間近に翔くんの顔。



翔くんも目閉じてる～！



翔くんとキスしてる～！



今までが怒涛の勢いで事が進んで頭がついて行かなかったけど。



俺、翔くんと両想いになれたんだな～。



しみじみ。