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こじらせた初恋

第19章 続きの物語

翔 side







智「おいしょっ!」



俺の決意とは裏腹に、智は俺の膝の間に座ってきた。



翔「…え?」



驚いていたら、智が俺にもたれて来た。



智「…ん?」



不思議に思った智が顔を上げると、顔めっちゃ近い!



翔「…いや、……いんだけど」



大丈夫だとわかると、俺の体にさらに体重をかけてくる。





こ、これは…



俺が前座らせてた体勢。



乗り気じゃない智を俺の膝の間に座ってもらってた。



最初は戸惑ってたけど、だんだん俺にもたれて来て、たまに体温が気持ちいいのか寝てたこともあった。



それが今、智から…





嬉しい。



智の体温。



と言いつつ、やばい。



こんなに智が近くにいちゃ反応しちゃう。



今日は大人しくしようと思ったのに。



智の心の準備ができるまで待とうと思ったのに。



その矢先にこれ。



でもこれ、智からOK出してるのか。



してもいいのか?



ああ、やっぱりやばい。



翔「さ…さとし」



智「ん?」



翔「この体勢…ちょっと…」



反応しちゃう。



智が近すぎて。



今まで我慢してたし。



智「ああ」



詳しく話してないのに智が納得した返事をした。



立ち上がり、俺の隣に座った。



と思ったら今度は俺を引き寄せて、智の膝の間に座らせた。






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