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こじらせた初恋

第19章 続きの物語

翔 side







すると急に力が抜け、少し柔らかくなった。



智はコチラを見ず、上を向いて何か考えているようだ。



そうやって痛いのをまぎらわしてんだな。



ありがとう。協力してくれて。







ゆっくりと体を進め、なんとか全部入った。



翔「痛い?」



智「い…たいけど、思ったより大丈夫」



フーフーと呼吸を繰り返し、額には汗が滲んでる。



その汗を拭うと、ありがとうと小さな声がした。



智、苦しそうだ。



苦しそうなのに、不謹慎なことを思ってた。







智「やっと繋がれたね」



まさか。



智も俺と同じ気持ちだった。



智「ううっ…」



智が泣いてた。



こうすることが出来て嬉しい、と。



智「ここまで長かった……」



智が手を伸ばして来たので、体を傾ける。



抱きしめた智は熱くて。



切なくて嬉しかった。



もう離さない。



離したくない。







智「…好き」



俺の耳にキスしてくる。



智「大好き」



そう耳に囁いた唇を激しく奪った。



翔「愛してる、智」



智「俺も」



智を抱きしめながら、流れる涙を感じた。








翔「そろそろ動いていい?」



もう限界だった。



智はコクリと頷く。



ゆっくりと自分自身を抜く。



そしてまたゆっくりと智の中へ戻す。







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