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こじらせた初恋

第5章 同僚

翔 side






潤「今日、飲みに行かない?」



顔の濃いイケメンに今日この後どう?って誘われたけど、あまり行く気にはなれなかった。



今日は智の家に行く気マンマンだったし。



明日休みだから、たぬき寝入りかましてムリヤリ泊まってやろうかと計画していた。



雅「翔ちゃん、最近すぐ帰るよね?彼女でもできた?」



陽気な声の言葉を真に受けて、まじ?彼女できたの?っと濃い顔の松潤が聞いてきた。



松本潤と相葉雅紀は俺の同期。



営業やってる俺らは、正直営業部のエースだ。



松潤は、顔がカッコイイのはもちろんあるけど、年上に気に入られる素質っていうか、そういうものがかなり備わってる。



友達も多いし、そこから仕事を取ってくるのがとても多い。



後輩の面倒見もいい。



ただ少し感情的になりやすい所もあるけど、それも松潤の持ち味。



そんな松潤が俺を飲みに誘ってきた。



痛いところを突いてくるのが、相葉ちゃん。



相葉ちゃんは、それこそ仕事ができるとは言えないけど、持ち前の明るい性格で、気に入られることが多い。



コイツを嫌いな人なんていないだろうなって思う。



本気でそんなことを感じさせる、キングオブいいやつ。



この前、相葉ちゃんが外回りでいないとき、どこぞの社長さんに、お土産を預かった。



海外に行ったお土産だって、袋いっぱいに。



ちゃんと渡しときますって言ったら、相葉ちゃんにはいろんなものあげたくなっちゃうって。



その気持ちはよくわかるな。



おっちょこちょいだけど、記憶力けっこう良くて、相手を気持ちよくさせる能力に長けてる。



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