こじらせた初恋
第6章 久しぶりの部屋
智 side
翔くんが自分の部屋をそろりと覗く。
自分の部屋なのにおかしいの。
俺が微笑むと、翔くんも笑った。
翔「来てたんだ」
智「うん。翔くんち来るの久しぶりだね」
翔「会いたかった」
そう言って翔くんが抱き着いてきた。
え?え?
智「翔くん?」
ぎゅっと俺を抱きしめる力が強くなる。
困惑する。
翔くんてこんなにスキンシップ多かったっけ?
確かに、俺たちは会ってなかった。
会うのは、あの飲み会で偶然会った日以来だった。
12月は師走と言うように、今年中に終わらせないといけない仕事がたまりにたまって、残業続きだった。
翔くんも同じだったようで、「あまり行けそうにない」とメールもらってから、メールも少なくなっていった。
昨日までになんとか、仕事を終わらせたから、約束してたワケじゃないけど、今日会えるのを楽しみにしてた。
してたけど…
俺を抱きしめる翔くんの背中に手を回した。
でも背中に触れることはできない。
その勇気が無い。
俺は意を決して、翔くんのシャツを引っ張った。
それは、抱きしめ返した訳ではなく、翔くんをはがすため、後ろに引っ張った。
そんな思いは伝わらず、翔くんはビクともしなかった。
智「翔くん……苦しい……」
そう言うと、やっと俺を抱きしめてる腕を緩めてくれた。
俺が体を離すと、翔くんも体を引いた。
と思ったら、そこからまた翔くんは動かなかった。
翔くんは俺の顔を覗き込むように、至近距離に顔を持ってきた。
その顔がだんだんと近づいてくる。
翔くん何しようとしてるの…?
何もできなくて、ギュッと目をつぶった。
心臓のドクドクという音が、翔くんにも伝わってるんじゃないかと思うほと、体中に響いていた。
翔くんが自分の部屋をそろりと覗く。
自分の部屋なのにおかしいの。
俺が微笑むと、翔くんも笑った。
翔「来てたんだ」
智「うん。翔くんち来るの久しぶりだね」
翔「会いたかった」
そう言って翔くんが抱き着いてきた。
え?え?
智「翔くん?」
ぎゅっと俺を抱きしめる力が強くなる。
困惑する。
翔くんてこんなにスキンシップ多かったっけ?
確かに、俺たちは会ってなかった。
会うのは、あの飲み会で偶然会った日以来だった。
12月は師走と言うように、今年中に終わらせないといけない仕事がたまりにたまって、残業続きだった。
翔くんも同じだったようで、「あまり行けそうにない」とメールもらってから、メールも少なくなっていった。
昨日までになんとか、仕事を終わらせたから、約束してたワケじゃないけど、今日会えるのを楽しみにしてた。
してたけど…
俺を抱きしめる翔くんの背中に手を回した。
でも背中に触れることはできない。
その勇気が無い。
俺は意を決して、翔くんのシャツを引っ張った。
それは、抱きしめ返した訳ではなく、翔くんをはがすため、後ろに引っ張った。
そんな思いは伝わらず、翔くんはビクともしなかった。
智「翔くん……苦しい……」
そう言うと、やっと俺を抱きしめてる腕を緩めてくれた。
俺が体を離すと、翔くんも体を引いた。
と思ったら、そこからまた翔くんは動かなかった。
翔くんは俺の顔を覗き込むように、至近距離に顔を持ってきた。
その顔がだんだんと近づいてくる。
翔くん何しようとしてるの…?
何もできなくて、ギュッと目をつぶった。
心臓のドクドクという音が、翔くんにも伝わってるんじゃないかと思うほと、体中に響いていた。