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こじらせた初恋

第8章 君と僕にあるもの

二宮 side







智「ねえ。相葉ちゃんとはどうなのって!!」



このアホな同僚は、尚も同じ内容のことを聞いてくる。



ニ「ボチボチですよ。メールしたり電話したり」



智「電話してるんだ!相葉ちゃんとどんな話するの?ニノはなんて返すの?ボチボチってどの程度?」



矢継ぎ早に聞いてくる同僚に呆れてくる。





相葉さんから連絡あったのは、大野さんからメール来た日だった。



あの飲み会の日に会った幼馴染の同僚の2人の内の1人だと聞いていた。



あーあの俺見てた人かな。



あんまり顔覚えてないけど。





正月休みが終わって、今まで来たことなかったのに大野さんがわざわざ俺の部署に来た。



智「ちょっといい?」



ニ「…?」



俺らは自販機とベンチのある休憩所へ行った。



大野さんがコーヒーを2本買って俺に1本くれた。



ニ「…ありがとう」



智「相葉ちゃんとどう?連絡とってる?」



立っていた大野さんが俺の隣に座った。



ニ「えらいかわいい呼び方してんだね」



智「翔くんがそう呼んでるから」



ニ「あー。友達の呼び方って影響されるよね」



俺は缶のプルタブを開けた。



智「で、どう?」



ニ「連絡来たら返す程度だけど。けっこうマメなのに驚いてる」



相葉さんは毎日連絡をくれた。



最初をけっこう質問が多かったけど、だんだんと日常のことをメールするようになった。



今日はこんなことがあったとか、明日こんなことするとか。



俺はマメじゃないから返さない日もあるけど、なかなかどうして毎日連絡くれた。



だんだんとそのやりとりが心地よくなっているところだった。



智「相葉ちゃんいい人でしょ?」



ニ「そうねえ。話したことないけどうるさそうだよね」



智「ははは。それは否定しないかも!」



相葉さんのメールはいつも元気がいい。だからそう思ったんだ。



ビックリマークすごい使ってくるし!!








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