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こじらせた初恋

第9章 誤解

翔 side







すると松潤が俺の前にいる子に声をかけた。



潤「今日ひどい顔してるでしょ」



俺を指さして笑った。



するとその子が俺の耳元に来て。



「普段がわからないけど充分かっこいいよ」



ニッコリと笑うとその子が俺の肩に頭を乗せた。



その温もりと女の子の匂いに懐かしさを感じていた。






ああ、俺こんなだったな。



大学の時、よくクラブに来ては女の子と遊んでいた。



正直モテてたし、こちらから行かなくても向こうから声かけてきてた。



社会人になって忙しかったからってのもあったけど、そんなのもだんだんと減り。



智と再会してからは、全く女の子に興味無くなってた。





彼女を肩に感じながら大学の時を思い出していた。



あの時は智と全く会ってなかったな。



一度家に行って久しぶり話したけど、首筋を触ると嫌がられた。



その顔は再会するまで忘れられなかった。





大学の間はその時しか会わなかった。



あれから再会するまで何年経った?





久しぶりに会った智は何か心境の変化でもあったのか俺を受け入れてくれたけど、やっぱりどこか壁がある。



それでもよかった。



智が昔みたいに会ってくれる。



それだけで俺は満足してた。




だが、そこで現れたのが二宮。



違和感や不安が一気に俺から溢れ出してしまった。





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