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こじらせた初恋

第10章 許された場所

翔 side







翔「二宮は大丈夫なのか?」



智「へ?何が?何か言ってたっけ?」



きょとんとした顔をする。その顔はとぼけているようには見えない。




翔「…その…付き合ってるんだろ?」



ぶっっと智はコーヒーを吹き出した。本日二度目です。



智「は?はああああ?何言ってんの?」



まさ口元をふきふきしてる。



まだすっとぼけてる。。



翔「隠さなくていいよ。二宮がそう言ってたし…」



智「…ニノが?」



翔「もしかして、相葉ちゃんに二宮の連絡先教えてる時すでに付き合ってた?だったら相葉ちゃんには悪いけど身を引いてもらわないといけないね」



智「ちょちょちょちょ!話進めないで!」



慌てて手をかざしてきた。



なんだよ。相葉ちゃんにはまだ言わない方がいいのか?



もしかして自分の口からちゃんと伝えたいのかな。



智「ちょっと待って!前にも言ったけ付き合ってないから!ニノが何のつもりで言ったのかわかんないけど、付き合ってないから!本当だから!信じて!」



智の必死な様子。嘘をついているようには思えない。



そうなのか?



確かに思い返せば、二宮は付き合ってたらどうする?みたいなこと言ってただけで、はっきり付き合ってるとは言ってなかったな。



俺の思い過ごしなのか?



翔「本当に?付き合ってないのか?」



智「付き合ってないよ!俺男だよ?」



俺も男だけどな。



ついでに言うと相葉ちゃんも二宮も男だ。



智「それにニノをそんな目で見たことないよー」




そうか。そうだったのか。



付き合ってないのか。よかった。



本当に良かった。





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