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世界で1番好きな人

第12章 別れ

なつみさんに資料を渡した次の日、僕はミカに大事な話があると言って夜遅くにミカの家へ向かった。その日も連日の雨で近くの川が今にも溢れそうだった。


「しょうた、話って、、」

「うん…単刀直入に言うな。おれなつみさんのこと好きになってしまった。ミカのこともすごく大切だけど、おれなつみさんのことどうしても忘れられなくて。ほんとごめん。」

「………。」

「ミカとはいつも一緒にいて、ほんと楽しくて幸せな思い出ばっかりだけど、、」

「わかった。今までありがとう。」


バタンッ


車のドアを強く閉め、ミカは僕の元からすぐに消えていった。



どれだけ僕に尽くしてくれてだろう

どれだけ僕らは愛し合っただろう

ずっと2人で生きていくと

本気で思っていた






さよならミカ





ミカと出会えて




ミカと笑いあった日々が




僕にとって




一生の宝物です





















いつになく涼しい夏の日だった
雨はまだ降り続いていて
まだまだ止む気配はなかった



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