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世界で1番好きな人

第6章 温泉旅行

「ゆうまー。ねむたーーい。」

「のぶかそんなあまえちゃこの2人に失礼やで。よしよし。」

「温泉こなきゃよかった。ね、しょうた?」

「うん、とゆうかこの2人連れてきたのが間違いやった。」



温泉に向かう車内で2人はずっとこの調子だった。僕とミカは2人の相手をするのに疲れてしまって旅館について倒れるように横になった。

「はーーー。お前らちょっとは俺たちに気遣えよなー。」

「まーまーのぶかとおれの気持ちは抑えられるものではないからなー。すまん!笑」

「もーいーやー。」


夕食まで温泉に入るつもりだったがいつの間にか眠ってしまった。


「・・た だ・・き。」

夢で誰かと話をしていた。
幸せに思えるような、悲しいような、そんな夢。。

「・・た! おい!しょうた!おきろ!」

「ん、、もう晩飯か??」

「晩飯はもう食っただろうが。酒飲みすぎて寝てたんや。」

「あー、そっかー、、おれなんかやらかしてた?」

「いやー、、まあ。ちょっとだけ笑」

「うそ、なに??」

「ミカに聞いてみれば?」

ミカに?ミカに何かしてしまったのだろうか。おそるおそるミカのいる部屋に行き話を聞こうとした。

「ミカー、あのー、、ちょっと話したいんやけどー」

「しょうた?」

「うん、おれ酔ってて、、なんかしたっけ??」

「覚えてないんや。。。ううん、全然大丈夫!何もなかったで!!」

明らかに何かあったような感じだったけど、聞くのが怖くてその場から離れた。


「どーだった?」

「いや、ミカは何もなかったって言ってたけど、、、」

「そーかー何も覚えてないん?」

「うん、ほんまに覚えてない。。」

「お前、ミカに告白してたで。」

「・・・え? ガチで?」

「うん、なんか最初はなつみさんの話してたんやけど、途中からミカのことの方が好きかもって言い出して、、」

やってしまった。
自分が情けなくて情けなくて腹がたった。




ミカにちゃんと謝りにいかなきゃ。

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