うちの社長が酷すぎる!
第5章 きみの瞳に
「ーは!?お前、あの【global wing】に勤めてんのか!?」
「あ、はい………」
globalwingの名前を出した途端、ヒカルさんは目を丸くした。
「まじかよ…大手経営コンサルタント会社じゃねぇか」
「…まぁ……」
「どうやって入社したんだよ?あそこの入社試験、国内有数のトップレベルだろ?お前の頭でどうにかなるようなとこじゃないと思うんだが…」
…なんか最後ばかにされたよね?
でも、とりあえずすごい会社なのはなんとなく分かってた。
あのきらびやかでお金をふんだんに使ってそうな会社が小さいわけないもんね…
「なんか、社長に気に入られて…前は私、他県の普通の事務会社にいたんですけどね」
「あぁ、だから引越しか…納得した」
ヒカルさんは頷きながら言った。「にしても、社長に気に入られるって相当じゃね?」
「……そうなのかなぁ…でもあの社長ー…」
と、くちばしりそうになって自分で自分の口を抑えた。
……危ない。セックスしちゃったことも、言いそうになっちゃう。
「で、でもあの社長結構気難しそうでしたよ?だからこそ私がなんで、って感じなんですけどね」
あはは、と笑いながらいうとヒカルさんは目を輝かせて聞いてきた。
「初仕事はなんだったんだよ?やっぱ、プロのコンサルタントの人についていったりしたのか?」
「……社長のコンサルティングについて行きました」
行ったとこはラブホだけどね!