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うちの社長が酷すぎる!

第5章 きみの瞳に


「は、社長の?おまえ、絶対ほかの社員に疎まれてるだろ…」

あ…たしかに。
でも私はべつに希望したわけじゃないし疎まれる必要性無くない……!?

と、そこまで考えて1つの考えが頭に浮かんだ。

…もし今まで社長のコンサルティングについていく人がいたとしたら。そして、それが女の人だったとしたら。

前の私みたいになっていてもおかしくない。だからか、あそこの会社は私を含めて女性の方が比率的に高いし。
社長だって、あんなの日常茶飯事みたいに慣れてた。

「………」

自然と皿の端にフォークを置く。
ヒカルさんは心配そうに顔を歪めた。

「…わり。なんか墓穴ほった?」
「あ……いえ、なんでもないです……」

笑顔を作って応じると、ヒカルさんは傷ついたような顔をした。

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