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うちの社長が酷すぎる!

第6章 突然の再会

結局そのあとはヒカルと別れ、雄飛と2人で近くのホテルに泊まることになった。

「ごめんな、稀乃の家に行きたかったんだけど…急だったら迷惑だろ?でも、一緒いたくて」
「……ううん、平気。……ところで、雄飛はなんでここに?」

そう言うと、雄飛はさっきとはうってかわって笑顔になった。

「俺、転勤になったんだ!【global Wing】に!」
「__え!?」

同じじゃん!、手を取り合い喜ぶ。…が、思い出した。あそこの社長のこと、処女を奪われたこと、今もいじめられてること。

「あー…えっと、そこの社長さんにってもう?」
「あった!超かっこよかったよな!デキる男って感じで」

うあちゃー……手遅れだった。
雄飛は昔から、人に憧れたらまっすぐその人しか見ない。どんなに悪い噂を聞いても折れない。
あ…宝条社長気に入ったんだ…人生詰んだ…おわた……

「…稀乃?」
「あ、うん?どうしたの?」 
「……や、宝条社長ってかっこいいだろ?…やっぱ、好きになったりすんのかなって」
「え………」

どきっとした。…たしかに、好きかもしれない。
あんなに蕩けるほど愛されて、好きにならないはずがない。

「…そ、んなわけないじゃん。わたしは…雄飛だけだよ」
「……うん、だよな。嬉しい……」

雄飛は甘えるように私にすり寄った。

「あ…シャワー浴びてきなよ、先いいよ?」
「……お前と入りたい。だめ?」

雄飛のオネダリには弱いわたし……
結局2人で入ることになった。

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