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うちの社長が酷すぎる!

第6章 突然の再会

「こーして2人で風呂入んのも、久しぶりだなー」
「う……うん、そうだね」

広いとは言えない個室風呂で、わたしと雄飛はお湯に浸かっていた。
体の芯から温められていくのを実感し、ふぅ、と息をつく。

「___ひぅわ!?」
「あ、お前また胸でかくなったんじゃね?前より触り心地いい」

後ろから胸を触られ、悲鳴をあげる。

「も、もう!ふざけるなら先出るよ!?」
「ふざけてなんかないし。……稀乃がえろいのがわるい」
「な……っ、んん…っ」

耳にキスされて力が抜ける。身をよじると、お湯が少し波立った。雄飛はそれにかまわず、わたしの太ももの内側に手を伸ばす。

「……稀乃。ココ、まだ初めてだよな?」

少し不安そうな雄飛の問いかけに、一瞬黙る。
頭をよぎったのは、社長との愛瀬……

「……うん」
「だよな、よかった。」

ほっとしたように柔らかく微笑む雄飛に、胸が痛んだ。
…あれは、レイプだったとはいえ浮気だ。…わたしからも、求めてしまったし。

「…ゆ、雄飛……わたしね…」

他の男の人に抱かれたの。もう、処女じゃないの。
言いたいのに言いたくなくて言えなくて、つらくなる。

「……今日は、そういう気分じゃないから…やめよ?」

絞り出した声は自分でもわかるくらい、震えていた。

「……わかった。」

雄飛は、そう言ってわたしの頭を撫でた。

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