テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

…というか。
今私たちはびしょ濡れなわけで……

「寒……」
「私も寒いですよ……!」
とりあえず川から出る。服が1着減った……

「あっれー?ヒカルじゃん!!」

河川敷の上あたりから元気な声が聞こえる。
また男……
顔を上げると、手を必死に振る男性がいた。

「水遊び?こんな朝から?ヒカルおもしれー!」
「黙れ海叶。」
かいと、と呼ばれた男性は上から駆け足で降りてくる。
私に気づき、「ん〜?」と言いながら顔を近づけてきた。

うっ……謎に美形だから顔背けちゃう……
「…橘?」
名前を呼ばれて、「へ?」と間抜けな声を出す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ