うちの社長が酷すぎる!
第8章 突然のこと
寝室に連れていかれて、ベッドに乱暴に投げ出される。
「……っ、嫌…」
ベッドから這い出そうとしても、ヒカルの程よく引き締まった腕が行く手を阻む。
「___悪い。逃がさない」
ヒカルはそう言ってわたしの上に乗った。
重苦しいわけじゃないけど、心臓がバクバクと鳴っている。
…こわい。
「………ごめんな、稀乃」
ヒカルは悲しそうな顔でわたしの着ていたシャツのボタンを引きちぎった。
あらわにされていく胸元を必死に隠して、できる限り身をよじる。
でもそのたびに腕を抑えられて、耳元で「隠すな」と低く言われて、身体が固まる。
いつしかわたしは、何も着ていない状態にまでされていた。
ヒカルはわたしのその姿を見て、黙る。
胸やあそこを隠してるけど、もう羞恥で頭がいっぱいだった。