うちの社長が酷すぎる!
第8章 突然のこと
クチュクチュと水音が響き、その音のいやらしさに身を震わせた。
ヒカルはただただ黙って、わたしをいじめる。
まだ撫でているだけなのに、こんなにも感じてしまう。
……なんで、こんな…っ
「ひ、ヒカル…っ」
「…どうした?まだ撫でてるだけなんだけどな」
そう言ってヒカルの指先が、わたしのナカへと繋がる道にそっと侵入した。
「__っあ、やっ」
「うわ、とろとろじゃん」
そう言ってヒカルは微笑んだ。
わたしのナカは、もうヒカルを受け入れる準備が出来ていた。…心とは裏腹に。
だって、まだ受け止められない。
ヒカルに抱かれるなんて、考えたこともなかった。
宝条社長に抱かれたとき、愛されることを知って
でもそれがただしいのかわからない。
「………わ、わたし、」
言葉を紡ぎ出すと、ヒカルはゆっくりと出し入れしていた指を止めた。