テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第2章 新しい会社で

課長さんに案内してもらってるあいだも、ずっとさっきのことを考えてた…。

どうしよう殴っちゃった…
案内してもらってもどうせすぐ解雇だし辞めさせられるし…!

机も用意してもらって、パソコンも置いてある。
エアコンで温度調節されているし、各自雑談を含みながら仕事をしていた。

環境は最高なのに…
社長がアレなの…!?

「ねぇねぇ!」
どうしよう…この机とも最高の環境ともどうせさよなら…
「ねぇってば!橘さん!!」
「へ!!!?はい!?」

話しかけられて思いっきり横を向く。
肩につかないくらいの髪を綺麗な茶色に染めている女の人。
「私、杜山チカ。今日から橘さんの先輩としてお世話するよ!隣のデスクだから、なんでも聞いてね!」
「あ……はい!宜しくお願いします!」

首から下げているネームタグにも、「杜山チカ 25歳」と書いてある。

でもすみません、私はとんでもないことをしてしまったのでもう終わりなんです……

初日だから杜山さんの仕事を見学。
しっかり見ようと思って杜山さんを見ると、杜山さんは目を丸くして私の頭上を見つめていた。

…ん?どうしたんだろう……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ