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うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

眩しさで目を開ける。
「んー…ってあぁぁぁぁ!?」
朝から大絶叫。
電話つけっぱなしで寝ちゃった…!

「ゆ、雄飛!」
『ん?起きたか、おはよ』 
電話はまだ繋がってて、声をかけると余裕そうな雄飛の声が聞こえる。

「ずっと起きてたの!?」
『まさか!さっきまで寝てたよ』
怒るそぶりのない雄飛にほっとする。

「…あれ?雄飛、今日平日じゃ…」
『おう、そうだな。朝イチで休むこと連絡したから』

それって……私のためだよね?
私が起きるの、待っててくれたんだ……

「…ごめん、ありがと」
電話を握って言うと、あっちからクスッと笑い声が聞こえた。

『今日はまた荷造り?』
「うん、今日ぐらいで終わらせて明日ぐらいには出ないと…」
『そうか……』

沈黙。
「どうしたの?」
『…意外と寂しいなって』
それを聞いて、つい笑う。
「寂しがり屋さん♪」
『馬鹿にすんなよ!俺は…不安なんだよ』

語尾が下がる雄飛に、私はにやけを抑えて言った。
「…絶対、電話するし。デートもしよ」
『勿論』

そして私はその日のうちに荷造りを終えて、その日の夜に出ることになった。

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