うちの社長が酷すぎる!
第3章 初めての。
「こんな悪魔みたいな人と仲良いって思われたくないんです」
キッと睨むと、宝条社長は平気そうにバインダーに挟まれていた資料を私に投げた。
「言っておくが、」
投げられた資料をキャッチして目を通す。
「杜山の代わりは俺だからな?悪魔のようなやつと一緒に仕事だ」
社長なのに、自分が行くの!?
絶望して目の前が真っ暗…その間も杜山さんと談笑してるし。
あぁほら!杜山さん顔赤くなってきてる…
こんな悪魔のようなやつに杜山さんは勿体無い!
「…っ」
心の中でそう思ってるのに、ふたりが並んでいるのを見ると胸が痛む。
…なんでだろう、もやもやする……。
杜山さんはひとしきり話すと宝条社長と私に礼をしてオフィス方向へ歩いていった。
今ここにいるのは…私と宝条社長。
「…行くぞ」
手を引かれて、躓きそうになりながら歩く。
「ちょっ……手は離してください!」
「やーだ。悪魔だもん、俺」
こっちを向いて悪戯っぽく笑い舌を出す宝条社長。
さっきまでの怒りはどこに行ったのか…私も何故か微笑んだ。
キッと睨むと、宝条社長は平気そうにバインダーに挟まれていた資料を私に投げた。
「言っておくが、」
投げられた資料をキャッチして目を通す。
「杜山の代わりは俺だからな?悪魔のようなやつと一緒に仕事だ」
社長なのに、自分が行くの!?
絶望して目の前が真っ暗…その間も杜山さんと談笑してるし。
あぁほら!杜山さん顔赤くなってきてる…
こんな悪魔のようなやつに杜山さんは勿体無い!
「…っ」
心の中でそう思ってるのに、ふたりが並んでいるのを見ると胸が痛む。
…なんでだろう、もやもやする……。
杜山さんはひとしきり話すと宝条社長と私に礼をしてオフィス方向へ歩いていった。
今ここにいるのは…私と宝条社長。
「…行くぞ」
手を引かれて、躓きそうになりながら歩く。
「ちょっ……手は離してください!」
「やーだ。悪魔だもん、俺」
こっちを向いて悪戯っぽく笑い舌を出す宝条社長。
さっきまでの怒りはどこに行ったのか…私も何故か微笑んだ。